KTM 1290 Super Adventure R 約2年乗って インプレ
途中病気や海外出張で1年程乗れてませんでしたが、約2年乗って転んでみた感想など書いてみようと思う思います。
良い点
①サスペンション
最高ですね。ノーマルでこのサスはかなりコスパ良いと思います。
フレームや車体とのバランスがかなり高い次元で実現されているので気持ち良く動いてくれます。
S も乗りましたが全く別物でした。足が届かなくてもR に乗る価値あると思います。
オンでもオフでも相当良い仕事してくれますよ。
②トラコン
こいつはBOSHのセンサーとの組み合わせが絶妙でして、オフではパワースライドがアクセルオンだけで出来ますし、オンでは濡れ落ち葉でヌルリとしてもリカバリーしてくれます。
あらゆるシチュエーションでリアが破綻すること無く、スライドも活用しながらライダーを支援してくれます。
電子制御に関してはアドベンチャーバイクでは群を抜いていると言えるんじゃないでしょうか。
③エンジン
ペースがDUKEのエンジンだけあってパワーもトルクも相当出ています。
Vツインらしいか?と言われるとあまりVツインらしくは無いのですが、ツインとしてはかなり扱い易く6速3000rpmからでも加速してくれます。
低回転でノッキングせずに粘ってくれるのがオフでは有効ですね。
④走る曲がる止まる
上記3つが良いのでバイクの基本が高い次元でバランス取れています。所謂「素性の良いバイク」と言えるんじゃ無いでしょうか。
アドベンチャーバイクを真面目にバイクの基礎を突き詰めて作った答えがここにあると言えます。
悪い点
①排熱
ぶっちゃけ真夏は乗れないです。リッターSSと同等ぐらいにクッソ暑いです。
後ろ側ヘッドからの熱が抜ける場所が無くライダーの股間で排熱してくれます。
内股が低温火傷するレベルです…
②長距離快適性
これは比較対象がGSや隼なので可哀想なのかも知れないですが、振動や風やシートが長距離移動時はライダーに優しく無いです。
エンジンの振動がハンドルから伝わるため、2時間も乗っていれば手が痺れてしまいます。
ライダーに当たる風は中々強烈で、ほぼ無風なGSや隠れることで無風になる隼と比べると直撃するわ隠れられないわで如何ともし難いです。
シートも長時間乗っていると股関節が痛くなります。形状とステップ位置の関係で改善しようがない感じです。
③オプション品
純正オプションが色々足りてない物が多いです。
例えばパニアケースは純正はプラスチック製なので転んだら割れてしまうので、OEM製品なのですが、これも名前が違うだけで後付けと何ら変わらないんです。
その他パーツ類も精度含めて微妙な物が多い印象です。
ここら辺はトータルパッケージとなっているBMWの圧勝ですね。
と個人的な良い点と悪い点を書きましたが、あくまでも個人的な感想としては快適性と利便性を求めるバイクでは無く、走っていてニヤッとしたい人には最高のバイクだと思います。
例えば旅バイクとして弾丸ツーリングも含めた週末ツアラーが欲しいなら不満点が多くなると思います。前車や比較対象がGSやCB1300などの場合ですね。
一方で暴力的な加速感にニヤついたり、ダートでパワースライドを思いっきりやりたい人なら満足度が高いと思います。前車や比較対象がアフツイやテネレなどの場合ですね。
最後に
オレンジ色に惹かれる人には無条件でオススメします。